半導体レーザー

半導体レーザーとは

半導体レーザーとは、半導体素子(電気を良く通す良導体と電気を通さない絶縁体の中間的な性質を利用した電子部品)を発光源とするレーザーのことで、CDや光ファイバー、携帯電話などで広く用いられています。 当院では、獣医科用 新世代半導体レーザー DVL-20を使用しています。 レーザーの ●出力 ●照射条件(連続照射・パルス照射・単発照射) ●ファイバーの種類 ●ファイバー先端部分のアクセサリーを変えることで、様々な治療に幅広く使えます。

治療例

止血(シーリング)・切開

レーザーメスとして使用します。
出血や組織への侵襲が少なくてすみます。
また血管径にもよりますが縫合糸が不要で手術ができます。


体表の小腫瘤の蒸散・切除

体表のイボを全身麻酔もしくは鎮静、局所麻酔で手術することが可能です。
切除部位や蒸散部位は出血もなく縫合糸も必要ありません。
動物への負担を軽くすませることができます。










ICGを併用した凝固蒸散治療

ICG(インドシアニングリーン)という色素が、レーザー光を良く吸収することを利用した治療法です。ICGを患部に注入したり、塗布した後、レーザーをあてます。
ICGを注入した部分にレーザー光(熱)を集中させることで、周囲の正常な組織のダメージを減らします。

ICG-lipoで体腔内腫瘍へのレーザー照射

体表のイボを全身麻酔もしくは鎮静、ICGをリン脂質成分に結合させたICG修飾リポソーム(ICG-lipo)を静脈注射後にレーザーをあてる治療法です。
リポソームは腫瘍組織に選択的に薬物を蓄積させるため、そこにレーザーを吸収しやすいICGも取り込ませることで、選択的に腫瘍へレーザーが届き、体腔内であっても温熱療法や光線力学療法が可能となる仕組みです。
体外からレーザー照射する事によって、腫瘍の血管増殖や炎症を抑え、延命とQOLの上昇を目指します。

疼痛緩和

リンパ球の分裂・増殖抑制による消炎効果、化学物質の受容器結合力の低下、興奮伝導の抑制、血管拡張や血液量の増大などによる鎮痛効果が認められています。

歯周病治療

3才以上のペットでは約8割が歯周病です。
口臭がしたり、進行すると歯周ポケットが出来て歯がぐらぐらしたり、ご飯が食べれなかったりします。歯周病治療では、まず歯周ポケットより歯石を除去後、歯周ポケットにファイバーを挿入し照射することで、デブリードメントと殺菌をして歯肉の引き締めを行います。

逆まつげ治療

逆さまつげ治療の外科的治療は大きな浸襲を伴いますが、レーザーで毛根部を組織破壊することで半永久的に脱毛ができます。

レーザーサーミア

レーザーファイバー先端を腫瘍内に差込み、レーザーを照射するだけです。レーザーを照射することにより腫瘍内の温度が上昇します。腫瘍細胞は42度から生存率が下がりますが、正常細胞は43度から生存率が下がってきます。この差を利用した治療です。死んだ細胞は生体内の食細胞の食作用で体内に吸収され消滅します。

マイルドレーザーサーミア

出力調整したレーザー光をモーターの回転によって分散させて外部から拡散照射します。これにより、組織侵襲を最小にしながらのマイルドな温熱治療が可能になりました。この他にも以下のメリットが報告され応用しています。

  • 腫瘍周囲の血管を拡散させて、抗がん剤の腫瘍内の取り込みを強める
  • 腫瘍に栄養を送る血管が新たにつくられることを抑制する
  • 体の免疫力を高める
創傷治療促進

血管拡張や血液量の増大で創傷治療の促進ができます。
術後の創傷治療促進にも用いられます。

アクセス
八尾市だけでなく東大阪・藤井寺からも便利なアクセス